乾いた空気

日記です

20210507

 今年の1月くらいに恋人といわゆる自然消滅をしたのだけど、その後一切の連絡もSNSの更新もないままだったので、「元恋人死亡説」が僕を中心とした世界で実しやかに囁かれていた。ついさっき、浅い眠りから醒めて、ふと、安否を確認する方法を思いついた。試してみた。生きてた。良かった。それがわかると、突然寂しさと情けなさが溢れてきた。未練があるとかもう一度会いたいとかそんな気持ちは微塵もないのだけど、連絡が来なくなった途端に彼の人の存在を過去の"閉じたもの"として勝手に消化(あるいは放棄)していた自分の冷たさや都合の良さなんかが許せなくなった。僕の中では止まっていた彼の人も、確かに絶えず生き動き続けていた。そんな当たり前のことを無視していた自分に腹が立った。もう少し人を大切にしたい。

 

 今日は、他にあった内定を辞退して、1社、そこに就職すると決意した。正直コロナの影響をかなり大きく受けているだろうし、関連業界の将来性や安定性からすれば、どう考えてもその結論には辿り着かないのだけど…

 最終的には、なんとなく、そこに決めた。最近は、というか物心ついた頃から、僕はどうしても理屈とか理由とか意味とかそういうものを求めすぎる。「なんとなく」すごく良いなと思った、そういう気持ちも時に大切だ。ただ、よりにもよって人生の割と大きな決断のタイミングで、それをそんな曖昧なものに委ねてしまうのも、また僕の悪いところだと思った。もうめちゃくちゃだ。

 

 人と目を合わせてじっくり話したい。